適度な運動は健康に良いし、血行も良くなるので、精子の状態向上にはおすすめです。
ですが、大事なのは「適度」であること。
今回はその、「適度」じゃないときの検証です。
運動具合による比較
採精の条件は共通で、中3日として、2つのケースで比較してみました。
Case1.「適度」な運動をしたあとの採精
テニスをして気持ちよく汗を流した程度で、肉体疲労も実感するほどじゃなかったときに採精しました。(以前の指標決め記事のときのもの)
定量測定結果(画像中の精子の数):57個
Case2.「激しい」運動をしたあとの採精
前日夜に15km走ったときです。
普段のランニングは5kmなので、翌日も肉体疲労が如実に残っていて筋肉痛もありました。
定量測定結果(画像中の精子の数):24個
比較
まー動画からも、定量測定結果からも明らかなほどに差が出ました。
精子濃度は、Case1のおよそ半分。当サイトのザックリ計算だと、Case2は
5万/ml ✕ 24 = 精子濃度 1200万/ml
ってところですね。
んー、WHO基準で行くと乏精子症範囲です。ナンテコッタ(´;ω;`)
ちなみにCase1は、精子濃度 2850万/ml想定ですね。
それと、動画をみてると、なんとなくですが
Case1のほうが、運動率や直進性、正常形態率もいいような気がします。
なんというか、全体的にきれいな動きをしているというか。(撮影テクニックにも多少左右はされるんですがまぁ・・)
そもそも、からだの感覚としても、性欲も少ない気がするし、肉体疲労に精力が取られている感じでした。
そしてそんな調査結果も実際にありました。
激しい運動は、ホルモンレベルに影響を及ぼし、一時的に、精子数を低下させること、そして、その回復は、年齢とともに時間はかかる
ただし、運動の2、3日後には、ホルモンレベルや精液の状態は、元の状態に戻りましたが、回復に要する時間は、年齢が上がるとともに長くなる
とのこと。
ということで、精子のよりよい状態(精子濃度が高く、奇形が少なく、運動率が高い)が必要なときは、そのしばらく前から運動は適度な範囲に抑えるようにしましょう。
まとめ
結論として、
激しい運動は、少なくともその運動の直近の精液の状態には良くない
ということがわかりました。
健康目的の運動はやるまでがしんどくて、やりはじめると意外とたくさん動けてしまうので、ついついやりすぎてしまう・・
なんてことがあったりしますが、翌日以降に肉体疲労が残るような運動は、タイミングによっては控えましょう。
運動は、身体も心も「キモチイイ」と思える範囲で行っていきましょう☆